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クッション [子]

ハム吉の、寝ている間の回転がものすごい。
こういうおもちゃ、アメ横で見たことあるなあ、という回りっぷり。

落ちると危ないので、マットレスを床に置いているのだけれど、
今度は、壁に頭をぶつけている。
枕を並べておいても、隙間をぬって、うまいことぶつける。やるな。

あんまり頭打って、アレになってもアレなので、
ウレタンをキコイで包んだもので保護。
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いつも見るキコイは、大きな風呂敷くらいのサイズなんだけれど、
布地屋さんで、メートル買い出来るものを発見。
keiさんが、おみやげに持って来てくれたミシンで縫いました。
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15cm×20cmくらいのミニミシンなんだけれど、ふつーに縫える。これはすごい。
ありがとうございます。

で、この布を見た、お手伝いさんが、
「高い布を買ったのね。」って。

ベッドカバーになる幅ののコットン100%の布が、700円くらい/mなのだけれど、
日給500円とか、600円とかで生活している彼女には、そりゃもう高い布だろう。

うちは、買い物と言えば、ほとんど食料品と日用品だけれど、
それでも、スーパーで、買い物袋3つも4つも買って帰って来るの見たら、
こんちくしょう、と思う事もあるだろうなあ。
ハム吉のミルク1缶の方が、一日の稼ぎより高い。

仕事があればいい方で、みんな、どこかに仕事の口がないか、いつも気にしている。
昨日は、庭でハム吉と遊んでいたら、
「子供の面倒見る人間は、必要ないか?」
と、よそのお手伝いさんに聞かれた。
マサイマーケットで、臭いおっさんに、
「子供の面倒みるぞ!子供は大好きだ!」と、迫られたこともある。

国に帰れば、ふつーの人でも、この国では、超金持ち。
泥棒されても、お金ちょろまかされても、みんな犯人の方をかばうのも、分かる気がする。
許しませんけど。
みんな、少しでもお金を得たいと、いつも思っている。
給料安いし、仕事はないし。

うちのお手伝いさん達は、ほんとによく働いてくれるから、
決して高くないお金で雇っていることに、いつも、後ろめたさのようなものを感じるんだけれど、
この金額だから、雇えるし、これで彼女たちと家族がご飯を食べて暮らしている、と
心の中でいいわけ。

ここでは、常に、自分が金持ち外国人だと思っていないといけないけれど、
生活は普通なので、そのギャップに違和感がある。

毎日、肉や魚を食べたり、砂糖の買い置きをしたり、ハム吉におもちゃを買ったり、
そういうのを、いつも「わー、贅沢だなあ。」という目で見られて生活している。

と、ここまで考えて、てか、それって贅沢かと気が付いた。
お腹をすかせることなく、快適な家で、不足なく暮らすって、すごく。
しかも、物がないケニアで。
あたり前に、そういう暮らしをさせて来てもらったけれど、それは、全然あたり前じゃなかったねえ。
普段と変わりない生活をしすぎていて、すっかり忘れてた。
お父ちゃん、ごめん。いつもありがとう。
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通りすがりのいとう

ハム吉くんは昔から寝ぞうが悪かった?
我が娘(もうすぐ8ヶ月)は今の所、布団から出たことないんだけど、
それってまだそんなに自分の身体を動かせないからなのかなぁ・・・。
まあそのうち分かるかw
すごく大きなもの縫ったんだね!作るの大変そう。
上手に出来ててすごいね。
これなら安心して?!壁にぶつかっても平気そうだね(*^_^*)
日本で暮らしていると当たり前の生活がよその国では贅沢だったり
するんだね(+_+)毎日、食べるものがあるっていう幸せを忘れたら
いけないね。


by 通りすがりのいとう (2012-03-17 23:50) 

つか

前から、ごろごろ転がってはいたけれど、横方向がメインで、
3Dで回転するようになったのは、ここ最近だよ。

布団出ないなんて、いい子だねえ。
暑い寒い関係なく、布団は掛けないことにしてるみたいです。ハム吉は。

クッションは、ミシンのおかげで、大変じゃなく作れたよ。
手縫いだったら、1年かかってるかも(笑)

ケニアの人から見ても贅沢だけれど、
ここで、毎日日本食を食べているってことも、よく考えたら超贅沢なことだったよ(笑)
by つか (2012-03-19 05:01) 

emimi

何だかつかちゃんのを読んで泣けてきた。。
今まで何に囲まれて暮らしてたんだろうってね。

私もこちらに来て、今までよりシンプルに生きてる
ことに充実感と言おうか、これで普通なんだ、いや
十分過ぎるんだって思ってる。

物が売れないと(自分家もだが)社会生活が成り立た
ないけど、物々交換とかで暮らせるならそれも悪く
ないかな?なんて思い始めてるよ(笑)

by emimi (2012-03-19 11:36) 

kei

お、なんか見覚えある赤いヤツ。緑のよりは3倍仕事しそう(笑)

貨幣価値感のくだり、最近読んだ司馬遼太郎著「翔ぶが如く」にて、明治初期に薩摩藩西郷隆盛が「当時おそらく世界一の高給」で雇った英人医師ウィリアム・ウィリスという人物が登場し、この医師がその後薩摩藩が政府に対して歯向かう西南戦争というものをおっぱじめてしまうとき「是非薩摩軍に医師として従軍したい」と申し出る場面を重ねて読んでました。

今は経済的には豊かになった日本という国で生まれ育ち、そして海外に住むようになった者としては、戦争の是非は別にしてこうした「つながり」をもってその国に接することができるとよいなと思ったりします。
by kei (2012-03-19 14:06) 

つか

えみさん、ありがとうございます。

ナイロビでは、大抵の物が買えるので、生活するのに不便て事は全くないんですが、不足するものがないと、今度はいいものが欲しくなるんですねー。
ナイロビには、何にもない、と思ってました。
ケニアの、他の国で生活してたら、「すげー、ナイロビ何でもある!」と大興奮だと思います。
物は、無いなら無いで、全然、楽しく生きていけるのに、有る状態には、すぐ慣れて、他の物求めたくなっちゃいますねえ(笑)

えみさんち、目の前にあの山々があるから、毎日シンプルな気持ちに戻れそうですね。すてき。
by つか (2012-03-19 20:15) 

つか

keiさん、素晴らしい働きを見せてくれています。
NYから、ありがとうございました!

ほんとに、想像もしていなかったけれど、せっかくの縁が出来た国ですから、
なんか、関わりたいですよね。
ここを去る時に、ありがとー!と言えるように、良い関係を築くぞう。
by つか (2012-03-19 20:23) 

やっさん

赤いミシン、いいデザイン。

ちょっと仕事で海外行ったことが
あるだけだけれど、自分の中の感想は
「日本って良い国だわ」ですよ。
これだけ物とお金がある国はそうないし、
それが余裕を生んでるし。

食べるに困るところは常にギラギラしてるんだよね。
方や食べるに困らないところは緩すぎる。
道徳や規律(最近は?な部分も多いけど)って
広く一般に浸透している国も珍しい。

これが生まれた時から当たり前ってのを
特別なことだって気づいた方がいいんだよね、きっと。
by やっさん (2012-03-19 23:18) 

つか

やっさん、どもです。
ほんとに、いい国ですよね。
うちの親の世代の子供の頃のこととか考えてみても、
こんなに豊かになったのは、結構最近のことなのに、
これがあたり前な気になっていました。

地震や、津波であっという間に家がなくなっちゃうのを見ていても、
そうなんだから、鈍感に育ってるんですかね。

ナイロビは、月末になると、給料日前で、ガソリン入れられない人が多くて、
道路がガラガラなんですよ。
車を持てる人でもそうなんだから、一日100円とかで暮らしてる人達は、
ほんとにギラギラです。

ミシン、デザインも良くて、軽くて、働き者で、
助かりますー。
by つか (2012-03-20 17:01) 

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